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投稿日:2025/12/7

警戒レベル別 避難行動ガイド(5段階)

警戒レベルと避難行動の概要イメージ

大雨のとき「いつ避難すればいいのか?」と迷ったことはありませんか。その判断に役立つのが、警戒レベルと防災気象情報です。注意報や警報などの防災気象情報は、市町村が避難情報を出すための材料であると同時に、住民が自分で避難を判断するための状況情報でもあります。この記事では、首相官邸の解説をもとに、防災気象情報と警戒レベルの意味、そしてレベル1〜5ごとに住民が取るべき行動を整理します。「どのタイミングで何をすればいいか」を事前にイメージしておくことで、大雨や台風のときに迷わず動けるようになります。

1. 防災気象情報とは何か

防災気象情報の種類イメージ

大雨や暴風、それに伴う洪水や土砂災害などの危険が高まると、気象庁や関係機関から大雨注意報・警報、洪水注意報・警報、特別警報、土砂災害警戒情報、指定河川洪水予報など、さまざまな防災気象情報が段階的に発表されます。これらは、市町村が避難情報を出すときの判断材料であると同時に、住民が主体的に避難行動を判断するための状況情報でもあります。

2. 警戒レベルの基本と導入の背景

警戒レベル導入の背景のイメージ

日本では毎年、大雨や台風による洪水や土砂災害、高潮などが発生し、大きな被害が出ています。平成30年7月豪雨では、注意報や警報、避難情報の意味が十分に理解されていなかったという課題が明らかになりました。その改善策として導入されたのが「警戒レベル」の統一基準です。

3. 警戒レベル1・2:心構えと準備

警戒レベル1・2の行動イメージ

警戒レベル1は将来の悪化に備えて心構えを高める段階、レベル2は避難行動の準備を始める段階です。ハザードマップの確認や家族との連絡手段の共有はこの段階で済ませておきましょう。

4. 警戒レベル3:高齢者等は避難開始

警戒レベル3で高齢者等が避難開始するイメージ

警戒レベル3は「高齢者等避難」。避難に時間がかかる人はこの段階で安全な場所へ移動します。それ以外の人も避難の最終準備に入り、いつでも動ける状態を整えておきます。

5. 警戒レベル4:全員が危険な場所から避難

警戒レベル4で全員避難を促すイメージ

警戒レベル4は「避難指示」。この段階では地域の全員が直ちに危険な場所から避難する必要があります。避難勧告は廃止され、現在は避難指示に一本化されています。

6. 警戒レベル5:命を守る最終行動

警戒レベル5での命を守る行動イメージ

警戒レベル5は「緊急安全確保」。すでに災害が発生している可能性が高く、安全な避難が難しい状況です。その場で少しでも安全性の高い場所に移動し、命を守る行動を最優先とします。

まとめ:警戒レベル3と4を逃さない

警戒レベルは災害時の行動判断を助ける指標です。レベル1・2で心構えと準備を整え、レベル3で行動態勢を固め、レベル4までに安全な場所への避難を完了することが、命を守るための基本になります。

  1. 自宅周辺の危険箇所(浸水・土砂災害)と避難先を確認する
  2. 家族で連絡手段と避難するタイミングを共有しておく
  3. 信頼できる防災情報源(TV・アプリ・防災メール)を決めておく
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