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津波が心配なとき?命を守る5つのポイント

投稿日:2025/12/15

津波が心配なとき?命を守る5つのポイント

津波から避難する人たちのイメージ

強い揺れや、弱くてもいつまでも続く揺れを感じたとき、「津波は来るのかな?」「海からどれくらい離れれば安全なんだろう」と不安になる人は多いはずです。 津波は、想像以上の速さと高さで押し寄せ、海岸だけでなく川沿いや内陸まで被害を広げることがあります。 だからこそ、揺れや津波情報を見聞きしたらどう動くか、どこへ避難するかを、あらかじめイメージしておくことが大切です。 この記事では、首相官邸「津波では、どのような災害が起こるのか」「津波の時はどのように行動したらいいか?」の内容をもとに、 津波の特徴と避難のポイントを5つに整理して紹介します。

1. 津波で起こる主な被害と特徴を知る

津波による浸水・家屋被害のイメージ

津波は、ただ「海水が押し寄せる」だけではなく、さまざまな被害を同時に引き起こします。

  • 海水が勢いよく押し寄せることで、家や車、橋などが流される
  • がれきや車を巻き込みながら流れるため、水そのものが凶器になる
  • 海岸だけでなく、川をさかのぼって内陸の低い場所まで浸水することがある
  • 第一波よりも、後から来る波のほうが大きい場合がある
  • 地震の揺れが小さくても、遠くで起きた地震による津波が届くことがある

「自分の地域はどこまで津波が来る可能性があるのか」「どのくらいの高さまで浸水する想定なのか」を、 津波ハザードマップで確認しておくと、いざというときの判断がしやすくなります。

2. 揺れ・津波情報に気づいた直後の行動

津波から高台へ避難するイメージ

津波から身を守る大原則は、「迷わず、すぐに高い場所や内陸側へ避難すること」です。 次のような状況では、津波を意識した行動が必要になります。

  • 強い揺れ、または弱くても長く続く揺れを感じたとき
  • 地震を感じなくても、津波警報や津波注意報などを見聞きしたとき
  • 海岸で波の様子が急に変わった、海水が大きく引いたなど、ふだんと違う変化に気づいたとき

こうしたサインに気づいたら、荷物をまとめてからではなく、まずは自分の命を優先して動き始めることが大切です。 「後で戻ればいいから、とにかく今は逃げる」と割り切る意識を持っておきましょう。

3. 海や川の近くにいるときの避難のしかた

海岸付近から急いで避難する人のイメージ

海水浴や釣り、港での作業など、海や川のそばにいるときに津波の危険が高まったら、 その場にとどまること自体が命の危険につながります。

  • 津波警報だけでなく、津波注意報でも海から上がり、海岸付近からすぐに離れる
  • 船や道具を片づけようと戻らず、自分と周りの人の避難を最優先する
  • 川沿いでは、海からの逆流による増水に注意し、堤防や川べりから離れる
  • 夜間や悪天候のときは、視界が悪くてもとにかく高台や避難ビルを目指す

「少し様子を見てから」ではなく、「迷ったらその場を離れる」と決めておくことで、 一歩早い避難につながります。

4. どこへ逃げる?避難先とルートの基本

津波避難ビルや避難タワーへのルートイメージ

津波からの避難では、「できるだけ高く・内陸へ」を合言葉に、次のような避難先をイメージしておきます。

  • 高台や丘など、自然の高い場所 近くに山や丘がある地域では、標高の高い場所へ素早く移動します。 道路が狭い場所では、車ではなく徒歩のほうが早く安全にたどり着けることもあります。
  • 津波避難タワー・津波避難ビル 自治体が指定している津波避難タワーや避難ビルは、短時間で高さを確保できる重要な避難先です。 ふだんから場所と行き方を確認しておきましょう。
  • 指定緊急避難場所・避難所 グラウンドや公園など、津波の浸水想定区域の外に指定された避難場所は、 一時的な退避場所として利用できます。
  • より内陸側の安全な地域 場所によっては、行政界をまたいで隣の市町村側へ避難したほうが安全な場合もあります。 「自治体の境界ではなく、安全な方向」を優先して考えましょう。

津波ハザードマップには、浸水が想定される範囲や避難先がまとめられています。 自宅や職場、学校など「自分の生活圏」ごとに、避難先とルートを事前に確認しておくことが大切です。

5. 「もう大丈夫」と戻る前に確認すること

津波のあと沿岸部に近づかないイメージ

津波は一度で終わるとは限らず、時間をおいて何度も押し寄せることがあります。 第一波が引いたあとに「もう大丈夫だろう」と海辺の家や港に戻ったところ、 その後の大きな波にのみこまれて被害に遭った例もあります。

  • 津波警報・注意報が解除されるまでは、海岸や被災地域には近づかない
  • 余震によって再び津波が発生するおそれがあることを意識して行動する
  • 避難先では自治体や気象台からの情報に注意し、指示に従う
  • 帰宅の可否やルートについては、道路情報や防災情報を確認してから判断する

「安全が確認されるまでは戻らない」というルールを家族で共有しておくと、 焦って被災地に立ち入ってしまうリスクを減らせます。

まとめ:迷ったら「とにかく高く・内陸へ」

津波は、速さも到達範囲も「想像以上」になりやすい災害です。 揺れや津波情報に気づいたら、荷物よりも自分の命を優先して、その場から少しでも高く・内陸側へ避難することが基本になります。 日頃から津波ハザードマップを確認し、「どこまで津波が来るのか」「どこへ逃げればよいのか」を具体的にイメージしておくことで、 いざというときの行動の速さが大きく変わります。

  1. 自宅や職場、学校などのある地域の津波ハザードマップを確認し、浸水想定範囲と避難先をチェックする
  2. 海や川の近くに行く機会が多い人は、「津波注意報でもその場を離れる」ことを家族や仲間と共有しておく
  3. 津波警報・注意報の情報源(テレビ・ラジオ・防災アプリ・自治体メールなど)をあらかじめ決めておく
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